「神秘恐怖の世界を狂熱で描く。本書「成吉思汗の後宮」に収録の諸篇は、従来余り知られていない鬼才・小栗虫太郎の「異境物」の精粋の集大成であり、奔放なまでの天翔ける情熱をもって、秘境に辺境にと、執拗に描いた一大コレクションである。」 Google Books 「ジンギスカンの秘宝が、中国北辺に流れついた男たちの暗い野望をあおる！　新伝奇の名作として知られる表題作、天明期、シベリア探険を試みた日本人の異常凄絶な最期、中国紅軍に参加したドイツ人の酸鼻を極めた体験奇譚など、虚実ないまぜ、異境での人間の孤独な夢と暗い情熱を描く７編は、妖しいまでの魔力で読者を異次元世界へ誘う。幻想と幽闇の彼方に燦然と屹立する、小栗伝奇ワールドの巨峰！」講談社BOOK倶楽部 桃源社・昭和４６年６月初版発行の小栗虫太郎「成吉思汗の後宮」です。三方に経年のヤケが少しありますが、シミや書き込み、蔵書印などはありません。装幀は司修、カバーデザインは金森達です。 ５３年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。