ご覧頂きありがとうございます。 鹿をモチーフにした日本のソフビ人形です。 素材と色: 素材はソフビ（ソフトビニール）製で、鮮やかなオレンジ色（朱色に近い）をしています。 • モチーフ: 鹿の形をしており、背中に白い水玉模様があります。 この鹿のソフビの足裏（胴体下部）に確認できる刻印は、以下の組み合わせになります。 1. 「JAPAN」：日本製、主に輸出向けを示唆。 2. 図案化された鹿のような（または動物のような）マーク。 3. 「MS」：これは、日本のソフビ玩具において、マルサン商店 (Marusan Shouten)** の頭文字、またはその関連会社を示すために使われたイニシャルである可能性が極めて高いです。 特に、マルサンは1950年代から輸出向けに様々なセルロイドやソフビの動物人形などを製造していました。この可愛らしい鹿の造形は、マルサンの**「ファンシーソフビ」や「アニマルシリーズ」**といった、怪獣ソフビ以前や並行して展開されていたラインの製品の特徴と一致します。 刻印の変遷 マルサン商店の刻印には、時代によって以下のような様々なパターンが存在します。 • **「○にSAN」**のロゴ（マルサンの代名詞的なマーク） • **「MARUSAN」**の文字 • そして、特定のシリーズや時期に用いられた**「MS」**のイニシャルや、関連会社のマーク。 このソフビは、昭和30年代～40年代頃（1955年〜1970年代前半）に製造された、マルサン商店またはそのルーツに関連する会社が作ったソフビであると結論づけることができます。 レトロで貴重なコレクションですね！この刻印は、当時の日本の玩具産業の歴史を示す証拠と言えます。