ブラームス ①間奏曲 変ホ長調 作品117-1 ②間奏曲 変ロ短調 作品117-2 ③間奏曲 嬰ハ短調 作品117-3 ④間奏曲 変ホ短調 作品118-6 ⑤間奏曲 ホ長調 作品116-4 ⑥間奏曲 イ短調 作品76-7 ⑦間奏曲 イ長調 作品76-6 ⑧間奏曲 ロ短調 作品119-1 ⑨間奏曲 イ短調 作品118-1 ⑩間奏曲 イ長調 作品118-2 グレン・グールド（ピアノ） 録音：1960年 芸術家人生の大半を、ひとりスタジオで生きたグールドが遺した膨大な量の録音は、時間の経過とまったく無縁のように、常に新鮮な感動を聴くものに与えてくれます。グールドというとバッハが有名ですが、これは1960年に録音したブラームスの間奏曲ばかりを集めた名盤です。郷愁と渋いロマンに満ちたブラームス晩年の枯淡の境地をグールドが慈しむように演奏しています。 NHK「知るを楽しむ」で、グールド研究家として知られる青山学院大学准教授宮澤淳一氏によって紹介され、大きな話題を呼んだグレン・グールド。番組中、坂本龍一氏がお気に入りと称え、山水画のようと評したブラームスの「間奏曲集」は、同じく番組に登場した吉田秀和氏のグールドを評する言葉「エキセントリックとロマンティック」の「ロマンティック」の方の格好の例としても注目されるアルバムです。1960年にステレオ録音され、グールド自身も気に入っていたというこのアルバムは、そのあまりにも独特な美しさゆえに昔から人気があり、何度も繰り返しリリースされてきました。このブラームスはグールド 28歳の時の演奏で、バッハを弾くグールドとは全く別の一面を聴かせてくれます。こんなロマンティックなグールドは他では聴けません。極限まで疲れきったときに癒してくれる、究極のヒーリングミュージックかもしれません。不滅の名盤1000にも選定されています。 ブラームスの壮大な大曲は、ロマンティシズムに耽溺しすぎで甘さが過剰に重たくなりがちなのですが、これらの小品集はそのあたりのバランスがとてもよく魅力を感じます。彼の甘さの中に常に影のようにつきまとう冬枯れの静謐さが、グールドの内省的な面と呼応しあっています。 国内初期盤、帯無し、盤面傷無し 10 ★ライナー(解説書)経年によるシミあり ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 　追加1点に付き各150円引き