【保育社カラーブックス】553 日本の私鉄11 京王帝都 東京の西、新宿から多摩ニュータウン、そして高尾山へと伸びる京王帝都電鉄の魅力を、手のひらサイズのカラーブックスに詰め込んだ一冊 京王線と井の頭線という異なる規格を持つ二つの路線の歴史と、当時の最先端から懐かしの名車まで、京王車両の全てを詳細に紹介しています。 本書の魅力は京王の車両が大きく転換期を迎えていた時代を捉えている点。表紙を飾る白い車体に赤いラインの6000系は、当時の京王線の主役として活躍し始めたばかりで、都会的なイメージを確立しました。 また、井の頭線を代表する3000系や、京王線の優等列車で活躍した「グリーン車」こと5000系など、京王のアイデンティティを築いた名車の図面や編成表が詳細に掲載されています。 モノクロページには、大正末期から昭和初期にかけての「玉南電気鉄道」時代の名残や、緑のツートンカラーが印象的な旧型車両たちの雄姿が多数収録されています。特に、井の頭線のデニ・デトといった事業用車や、当時の長閑な風景の中を走る旧型車両の写真は、当時の京王沿線の空気感を感じさせてくれます。 路線図は、都営新宿線との相互直通運転が始まったばかりの京王新線、当時の高尾線や相模原線の延伸状況、そして多摩動物公園線など、当時の京王電鉄の全貌を知る上で貴重な記録です。巻末の主電動機、台車、制御装置といった車両機器諸元表は、技術的な側面から京王車両を深掘りしたいコアなファンにとって、かけがえのない資料。 京王沿線に住む方、京王の歴史に関心のある方には、必ず手元に置いていただきたい決定版的な一冊で、1960年代生まれの方が、子どもの頃や通学や家族との高尾山へのレジャーで利用していた京王線の風景や車両を思い出すことでしょう。 1981年 保育社 156ページ 状態：40年以上前のものとしては、美品の類です。画像をご確認ください。 #ほかの鉄道書はこちら #こだわりの旅行ガイド・地図はこちら #京王帝都電鉄 #京王線 #井の頭線 #都営新宿線 #京王車両 #京王6000系 #京王5000系 #京王3000系 #鉄道写真集 #鉄道資料 #カラーブックス #保育社 #私鉄史 #東京の私鉄 #多摩ニュータウン #高尾山 #新宿 #渋谷