●長沢氏春 長澤氏春は、日本の能面師では、ただ一人の無形文化財選定保存技術保持者でした。 能面には多くの種類がありますが、最も打つのが難しいと言われている女面を氏春は得意としていました。 長澤氏春の能面は、人気が高いです。 きちんとした能面は顔の左右が非対称に作られています。向かって左の顔が陰（暗い顔）で、向かって右が陽（明るい顔）です。基本的に動かない、人形のような確固たる構えがあるからこそ、ほんの少し悲しげな所作をすることで「陰の顔」がより悲しさを強調し、僅かに晴れやかな気持ちで面を上げることで、「陽の顔」が明るい光を発するのです。この無意識に作用する左右の陰陽の振幅が、人の心に何らかの神秘さや不気味さを感じさせるのだと思われます。一見バランスの取れた中に両極を兼ね備えたものって、魅力的ですよね。ここまで左右差があるのに全体のバランスを保ててるのがさすが長沢氏春氏の作品です。 サイズ 縦21cm ‪横 13.2cm 素人撮影のため光の加減で写真によっては色味が異なって見える場合がございますが、購入後、一切使用することなく暗所で保管していましたので、素人目ですが傷や汚れなどは見受けられない美品です。 紐を通すところが多少擦れておりますがこれは使用されていた本物の証と思われます。 素人出品のため詳細な情報はわかりかねます。 複数枚写真を載せておりますので購入前にお調べいただき、ご納得してからご購入お願いいたします。 経年品ですので神経質な方はご遠慮いただき、それをご理解いただける方、よろしくお願いいたします。