ベルリンフィルハーモニーによるチャイコフスキーの悲愴交響曲、カラヤン指揮の名演。 - アーティスト: Peter I. Tchaikovsky - アルバム名: Symphonie Nr. 6 "Pathétique" - 指揮者: Herbert von Karajan - オーケストラ: Berliner Philharmoniker - レコード番号: MG 1063 - 製造国: 日本 ご覧いただきありがとうございます。 「あと数時間、手術が遅れていたら、私は二度と指揮台に立てなかったろう」(カラヤン談) 病癒えたカラヤンが、奇跡の「第5番」の次に最初に録音したのは、自家薬籠中の作品、チャイコフスキーの交響曲第6番《悲愴》でした。 悪かろうはずがありません。 完璧に整った名演奏。普通の意味で「決定盤」的な演奏です。 1970年盤より内省的な表現。ノーブルでゴージャズ。しかし、私にはマエストロカラヤンから「何か」が失われた気がするのです。逆説的ですが、その「虚ろな美観」が終楽章の詠嘆の悲歌をいっそう印象的にしているとも言えるでしょう。実に不思議な感慨をもたらします。 百聞は一見にしかず。 未聴の方々は、ぜひぜひ一度でいいから、体験なさってみてください。 繰り返しますが、素晴らしいパフォーマンスであることは確かです。