①シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」 ②ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲 ③ワーグナー:歌劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲 指揮：エフゲニー・ムラヴィンスキー レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1978年①③、1982年②　すべてライヴ録音 随所にムラヴィンスキーの独特な解釈が示され、非常に個性的な演奏です。「未完成」は交響的にブレンドされた美しい響きと厳しい表情が純音楽的な透徹した表現。特に、第2楽章は抒情性を豊かに引き出しており、聴きごたえがあります。「オベロン」序曲も曲が持つロマン性を繊細な合奏美で表現。 音楽評論家:宇野功芳氏（シューベルト「未完成」について） 「この演奏の奥底に秘められた無限の情感、絶妙のニュアンスは、ムラヴィンスキーの天才の何よりの証にほかならない。第1楽章は冒頭から高貴な雰囲気を湛えて聴く者の魂を別世界に誘う。第2テーマ(1：22)も冷たいくらいうたわない。その後の強弱やアクセントのつけ方はおどろくほど自由で、あるいは鋭く、あるいはソフトにと無限の種類があり、表情は絶えず移り変わり、テンポの変化やあふれるようなカンタービレ(歌)も現れるなど、とても一筋なわではいかない。展開部初めの、深いところから強力な力で湧き上がり、押し寄せてくる暗い情念の嵐(7：11)など、戦慄を禁じ得ないものがあろう。第2楽章も自在な名人芸だ。実演で聴くと(第1楽章の第1主題もそうだが)音色に青白い光があり、いっそう繊細なのであやうく死にそうになるほどだが、CDでも第2主題直後の最強音をソフトに開始するあたり(3：31)、聴いていて背中がゾッと寒くなってしまう。展開部(4：07以後)の魔法のように変化する強弱も同様だ。」 いずれもムラヴィンスキーの個性を強く反映した求心的な演奏で、ウィーン情緒云々とは、やはり一歩も二歩も距離を置いた解釈。しかし,その独創的な読みには筋が通り、音楽が純度高く運ばれるので、いつのまにか引き込まれる。ライヴ特有のスリルも満載。（CDジャーナルより） 国内初期盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し 23 プラケースの白い部分少しすれ黄ばみあり ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き