手ごろな寸法なので、畳の上に据えて軽いおつまみで月を眺めながら独酌するのにいかがですか。 これは残念なことに乾燥による変形のためか、天板中央を真二つに分断するひび割れがあります。その替わり側面や脚部は先に出品した同型のお膳と異なりほとんど損傷はありません。中央のひび割れをコーキング材で埋めたうえで上塗りして修理できないでしょうか。 寸法は幅31.7ｃｍ、奥行き31.7ｃｍ、高さ13.３ｃｍです。 これ昭和３０年代まで使われていたものです。当時近隣では祝儀、葬式、法要などの行事には親類や隣近所で貸し借りして人数分を集めて使っていました。料理も手伝いの人が集まってきて作っていました。ですから、料理のパターンも似たようなものでした。私の記憶では昭和４０年に行われたお葬式は仕出し屋から取り、お膳も仕出し屋のものだったような気がします。このころから使われなくなったお膳は茶箱に入れられて物置に保管されていました。２００７年母屋改築の際、農業倉庫に移して１５年、昨年農業倉庫の解体により母屋に戻しましたが、気温の高低差、空気の乾湿差の大きい環境で多くは傷んでしまいました。しかし、これは損傷の少ないものです。 画像１～２は全体を示すために斜め上方から撮影したものです。画像３は真上から、画像４，５は側面からです。画像６，７は天板の縁の塗装のひび割れです。画像８は底面ですが、中央の白い紙片は金文字で書かれた所有家を秘匿しています。画像９，１０は脚の内側と底面です。