正絹の精華ちりめんの生地をわらかい青色の浅縹（あさはなだ）色と古い藍染めによる暗い青色の二重緑に霞取りの絞りで上下に区切った長襦袢です。 それらの色目の中を平縫い巻き上げ絞りと疋田絞りで笠松文様を絞っています。 平縫い巻き上げ絞りは、根元から次第に上に細かく1回づつ力を入れて巻き、先端まで巻き上げたら、次に下に向かって巻きおろし、根元部分で引き締めます。 疋田絞りは染め上げて糸を解けば、鹿の子絞りよりも大きめのつ四角形が繋がって絞りあがります。 模様の続いている部分は糸を切らずそのまま次々へと絞っていきます。 襦袢の柄の笠松文は、松の枝葉を笠のように見立て、同じように、枝を顎に引っ掛ける紐のように見せかけた組み合わせた模様で、2つ3つと重ねて松の枝ぶりの重厚さを表現しています。 松は一年中、緑を絶やさないため、不老長寿や永遠を表現するといわれています。 生地はしなやかで上質な風合いの精華ちりめんです。 体によく馴染み、着心地よくできています。 生地はしなやかで上質な風合いです。 体によく馴染み、着心地のとてもよくできています。 長襦袢の裏地は羽二重の薄い黄緑色のワサビ色かかったグレーを使用しています。 今回の色見本は、ネットの「伝統色のいろは」を参照にしています。 寸法（単位㎝） 長襦袢身丈136,5　裄67　袖巾33　袖丈49,5　後巾32　前巾29 汚れはないようです。 シミ汚れ等は出来る限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。ご理解のほどお願いいたします。 デジカメの画像です。モニターによって色の違いが出ることがありますので、ご了承ください。 撮影に使用しましたマジックベルトは今回の出品物ではありません。 身内に長襦袢、胴裏八掛等の裏物を扱う卸商を営む者がいるのですが、絞りをお願いする職人さんは非常に少なくなっているようです。 なかなかこのような絞りの長襦袢は無いとのことですよ。