昭和という時代の“火ともにうねる川＝炎の山河”を、群馬・上州の大地と共に描き出す渾身の歴史絵巻。 かつての日本が抱えた涙と闘い、希望の軌跡を、地方の小さな日常と歴史のうねりの中からすくいあげた本書は、戦後日本のありようを〈地方〉という視点であぶり出します。その切り口は、教科書では味わえないリアルと温度を伴い、群馬の地に根ざした人々の暮らしと記憶が、昭和の激動と呼応するように鮮やかに交差します 。 時には炎のように激しく、時には山河のごとく静かに——。戦争・復興・高度成長期を経てなお揺れ動く昭和を、上州の山並みに映し出す著者の視線は、読む者の胸を震わせる力を宿しています。 読む価値： 地方に息づく人々の声と歴史の熱を、力強い筆致で描き出すノンフィクション。 教科書では伝わらない「昭和の現場＝地方の記憶」に触れる濃密な体験。 地元・群馬や地方史に興味のある方にとっては、まるで生きた歴史を読んでいるかのような臨場感。 昭和という時代を「地方の目」に通して見つめ直す一冊。浮き彫りになるのは、誰かの記憶ではなく、そこに生きていた人々自身の声です。強く、揺るぎなく、地方の営みが時代と手を取り合う姿を、あなたもぜひこの本で共に感じてください。 年季の入ったものですから相応の質感は否めませんが、通読には問題ないのでワンコインで買える価格でお願いしたいです。