木立ちの中にポツンと1軒家の風景柄を織り成す縦横絣の大島の着物です。 薄い茶色地を主に緑と茶色の木々や芝草、そして紫系の色目で民家を織り成しています。 この大島はカタス式の9マルキで非常に細かな絣で織られています。 絣の作り方はタテ絣糸1本とヨコ絣糸2本の交差で、１つの絣を作ります。 絣の見え方はTの字型の絣です。 眠くなるかもしれませんので、飛ばして読んで頂いても結構です。 カタスの大島ですが、カタスの9マルキは算数（よみすう・経糸の数）は15.5算で、1㎝の中に31本のタテ糸を使用します。 写真10枚目の３個のT字の左端から右端までに15・5本のタテ糸があります。 9マルキでは15.5算で、1㎝の中に31本のタテ糸があることになります。 写真8,9枚目に１cmの巾の中に6.5個のT字を写しています。 そうしますと、１cmの幅の中に15.5×２で31本のたタテ糸と6.5個のT字となります。 つまり、写真のT字系のカタス式の絣柄で、タテヨコ９マルキの非常に細かな手織りの大島を表しています。 胴裏は白の羽二重、八掛は紬用の両駒のあずき色の無地を使用しています。 寸法（単位cm）　 身丈（背）148　裄63.5　袖巾33　袖丈45.5　後巾29.5　前巾24 広衿　スナップボタンが付いています。 仕付け糸付きの新古品で汚れは無いようです。 シミ、汚れ等はできる限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。ご理解の程、お願いいたします。 デジカメの画像です。スマホやパソコンによって、色の違いがでることがありますので、ご了承下さい。 また、カメラ操作が未熟のため、実物とは違った色になることが多々ありますのでお断りしておきます。