ドヴォルザーク ①交響曲第8番ト長調 作品88 ②スラヴ舞曲第10番 ホ短調 作品72-2 ③スラヴ舞曲 第3番 変イ長調 作品43-3 指揮：ジョージ・セル クリーヴランド管弦楽団 ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)② ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)② 録音：1970年ステレオ(セッション) 20世紀を代表する名指揮者の生涯最後のレコーディングにして、最高の演奏といわれる名盤です。緻密なアンサンブルによる精緻な演奏。クリーヴランド管弦楽団を世界的オーケストラに仕立てたセルの集大成ともいえる演奏がここで聴かれます。円熟の極みにあったセル/クリーヴランド管のしなやかな表現、伸びやかに歌う旋律が堪能できます。日頃それほど表すことのないセルのロマンティストとしての一面が、郷愁あふれるメロディを擁する第3楽章などで特に顕著に見受けられます。セルが残した最後のメッセージともいえる感動的名演です。2017年刊行の名曲名盤500では、第1位に選定されています。 セルは、指揮棒を持った冷血漢として、オケの団員には嫌われていたという。厳しいリハーサル、情け容赦ない団員の雇用解除。しかし、その指先からは正確無比で完璧なアンサンブルがつむぎ出される。セル＆クリーブランドは、全米の、そして世界のオーケストラの演奏水準を飛躍的に高めた。その功績は非常に大きい。ただセルの指揮は、完璧を追求するがゆえに"冷たい"と評されることが多い。実際、ドイツ物など「そこまで堅苦しくオケをコントロールしなくても」と思うこともある。だがその完璧主義者も「おくにもの」である東欧の作曲家の曲を振るときには、一種独特のあたたかみというか、血の通ったものが演奏にあふれてくるのが不思議。この「ドボ８」も、本当にあたたかで素朴な情趣をいっぱいに湛えた、それでいて完璧な演奏。全編のどこをとってもすばらしく、特に2楽章は圧巻。のどかな田園に突如暗雲が垂れ込めたかのような激変！そしてその後、また静けさを取り戻す風景の、なんとやさしげなことか。冷血漢が一瞬だけ垣間見せる天使のように柔和な表情に、あえなくノックアウト。これぞ究極のツンデレ演奏。 国内盤、帯付き、盤面傷無し　6 ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き