古代縮緬のような少し大きめのシボを織り成したちりめんの生地に蜜柑色の花木の柄を着物全面に描いたポリエステルの小紋です。 地色の媚茶（こびちゃ）と花木との対比がきれいに上がっています。 推測で曖昧ですが、染められた花はエキナセア（ムラサキバレンギク）のダブルデッカー（2階建て）の品種で、花芯の中央からも花びらが出て二段に咲く品種、または時計草（パッションフラワー）を描いたものなのか、それとも全く別物か不明です。 花名を探すのも大変ですね。 ポリエステルの着物ですが、1色に付き1枚の型紙を使うのは正絹の場合と同じです。 奥行が25mの白生地が張られたレーンが7本、横に2反並べていますので、1色差し色を染めるだけでも25mを7往復するとのことで、色数分だけ同じ作業を繰り返すので大変な作業だそうです。 着物柄の葉や花弁の縁をご覧になられますと、縁取りをぼかしている作業の跡が見られます。 ポリエステルの場合、正絹の染料と違い、分散染料という水に溶けにくい染料を使うため、水でぼかすということが難しく、染料を流し込んで、ぼかしているように見せる技術を求められる、と言われています。 胴裏はポリエステルの白で、羽二重風に仕上がった生地、八掛も精華縮緬風に織られたポリエステルの生地で柿色の無地を使用しています。 ミシン仕立てです。 寸法（単位cm） 身丈（背）153　裄 62.　袖巾 31.5　袖丈 49　後巾 28　前巾 23　 広衿　裸スナップが付いています。 体形にもよりますが、身長153㎝前後の方にお勧めです。 仕付け糸付きで汚れは無いようです。 シミ、汚れ等はできる限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。 ご理解の程、お願いいたします。 デジカメの画像です。スマホやパソコンによって、色の違いがでることがありますので、ご了承下さい。また、カメラの特性で違う色になることが多々ありますのでお断りしておきます。