このアルバムは、声楽作品（宗教カンタータ）4曲と、器楽作品（パルティータとトリオ・ソナタ）2曲で構成されており、テレマンが宗教的主題においてもリコーダーを積極的に活用していたことを強調する珍しい内容。すべての声楽作品にリコーダーが登場し、通奏低音と共にソプラノとの緊密な音楽的対話を展開。単なる伴奏ではなく、音楽的主体として活躍するリコーダーの魅力がよく引き出されている。テレマンの知られざる側面（宗教的抒情性）に光を当てた。 コレギウム・プロ・ムジカは、1989年にフルート奏者ステファノ・バリアーノが創設したイタリアを拠点とするバロック音楽アンサンブル。17〜18世紀の音楽を当時の演奏様式とオリジナルまたはその複製楽器で演奏し、トリオ編成からオーケストラまで演奏規模を柔軟に変えることができる。 ジェンマ・ベルタニョッリは、イタリア出身のバロック・ソプラノで、特に 古楽分野で高く評価されている。 ゲオルク・フィリップ・テレマン ①ホ短調カンタータ「汝の死者は生きる」TWV 1:213 ②ハ長調カンタータ「熱情を抑え、復讐を退けよ」TWV 1:730 ③ホ短調パルティータ 第5番 TWV 41:e1 ④イ短調カンタータ「呪われたるかな、おぞましき声」TWV 1:385 ⑤ト短調トリオ・ソナタ TWV 42:g8 ⑥ヘ長調カンタータ「神はその独り子を…」TWV 1:168 ソプラノ：ジェンマ・ベルタニョッリ①②④⑥ リコーダー：ステファノ・バリアーノ アンサンブル：コレギウム・プロ・ムジカ 録音：2012年、イタリア・モンテヴァルキ ブリリアント・クラシックス海外（EU）盤（2013年製造） ※オランダのブリリアント・クラシックスは、edel傘下で、高品質・低価格で知られる革新的レーベル