「中谷宇吉郎集 第1巻〜第８巻揃い」 池内 了 / 中谷 宇吉郎 / 樋口 敬二 ＜解説＞ 生誕100年を期して2000年から翌年にかけて岩波書店から刊行された全8巻からなる中谷宇吉郎の作品集の第1巻〜第８巻揃いである。自然への憧憬、科学の面白さがひしひしと伝わってくる作品が目白押しです。存分に楽しめます。 ご存知のとおり、雪氷学者中谷宇吉郎は偉大な物理学者寺田寅彦の愛弟子で師匠同様文才にも恵まれた稀有な存在である。その一端をご紹介しよう。 第1巻：先生(寺田寅彦)を囲る話 寒月の「首縊りの力学」 「吾輩は猫である」に登場する球磨きの理学士水島寒月(寺田寅彦がモデルと言われる、本人は嫌がったようだが） 第2巻：雪の研究 "雪は天から送られた手紙である" 名著『雪』をおさめ、中谷随筆の醍醐味を味わわせてくれる。 第3巻：低温室だより 科学は自然と人間の純粋な交渉である。『雷』 「雪後記」「凍上の話」など、自然探究の途上で生まれた好編を収める。 第４巻：永久凍土 第５巻：立春の卵 第６巻：アメリカ通信 第７巻：比較科学論 第８巻：極北の氷 定価: 第1巻・第５巻・第７巻各￥5060(税込み・現行税率換算） 第2巻・第3巻・第４巻・度６巻・第８巻各￥5170(同上) 注意事項：月報なし、全巻の小口底に若干のヨゴレあり、第２巻の函に若干のよごれあり、中身は美本