モーツァルト ①ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K.415(387b) ②ピアノ協奏曲 第15番 変ロ長調 K.450 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ) 指揮：コード・ガーベン 北ドイツ放送交響楽団 1990年1月、2月ライヴ録音 ミケランジェリ初のモーツァルト録音として話題を集めたピアノ協奏曲20番＆25番に続く第2弾ともいえるライヴ録音です。スタジオ録音のミケランジェリは研ぎ澄まされた一点の曇りもない演奏ですが、この録音はライヴならではの高揚感に満ちた演奏です。 壮年期の完璧で多彩な響きの演奏とはまた異なる、かけがえのない演奏の一回性が煌めく新たな世界が繰り広げられているモーツァルトのライヴ録音。収録されている第13番、第15番は、モーツァルトがザルツブルクを離れ、自由な音楽家となったウィーン時代に書かれた華やかで軽快な名曲です。ミケランジェリの即興性がさらに曲をのびやかに心地よく響かせています。 まるでベートーヴェンのピアノ協奏曲でも聴いているかのような充実感が得られるモーツァルト演奏。所々で大きなルバートをかけるので、音楽の流れは所々で淀むが、その淀んだ中に磨きぬかれた美しさが顔をのぞかせている。モーツァルトの音楽を通して、モーツァルトを意識させない濃密な美の世界へと誘ってくれる名演奏。 グルダやグールドでさえ一目置いている「きれいな響き」が、こんなふうにモーツァルトの音符の上に乗るのだから、それだけで幸福感にひたれる。まるでピアノが自動的に鳴っているかのような名人芸を聴くことができる。 古典派でもロマン派でもない「ミケランジェリの世界」があります。この録音はミケランジェリが病気から回復した後の演奏で、かつての鋭く明晰なタッチではなく、音が柔らかみを帯びています。その分、かえって艶々と美しさが増したと感じられ、こんなにロマンティックなモーツァルトを聴いてしまったら、もう普通のモーツァルトには戻れなくなるかも、と分かっていても聴かずにはいられない魅力を湛えた素晴らしい演奏だと思います。 輸入盤【廃盤】 17 盤面うすいすれありますが再生問題無し ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 　追加1点に付き各150円引き 　10点以上は全品150円引き （単品購入での値引きはご容赦ください）