①メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64 ②ブラームス：ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77 ナタン・ミルシテイン（ヴァイオリン） 指揮：クラウディオ・アバド① 　　　オイゲン・ヨッフム② ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 録音：1972年①、1974年② ①も名演ですが、②がさらに素晴らしいです。 メンデルスゾーンでは、ミルシテインは気高く美しく、とにかく暖かく陽だまりのような演奏である。メンコンはミルシテインさえあれば十分楽しめる。 アバド/VPOのバックは本当に素晴らしい。録音も優れている。 ブラームスの他の協奏曲と同様、技巧的に至難で内容的に渋いにもかかわらず精神的に極めて充実した雄渾な作品として知られる、ロマン派屈指のヴァイオリン協奏曲。ヨッフムの重厚なバックの下、ミルシテインが妖刀村正の切れ味を見せるブラームス。ちょい聞きには冷たく聞こえるきらいのあった若い頃のやや素っ気ない快速スタイルから、よりゆったりと表情をつけ円熟味・とろみを加えている。音色は若い頃のまま扇情的なほど艶やかで美しい。巨匠のブラコンの最終到達点として実に味わい深い演奏だ。ミルシテインの音色は、怜悧なきらめきの下に熱く情念がたぎっており、一度この魅力にはまると虜になる理想的名演です。構えすぎることなく速めのテンポでスイスイ弾くのですが、妖しげな色気が立ちこめ、晩年の録音というのに技の切れ味も素晴らしい。 ブラームスの１曲のみでも価値があるCDだ。ミルシテインの演奏は、いつもよりゆったりとしたテンポで堂々として格調が高い。張りがある美音は時には甘く、ここぞという時には強烈な力強さで決めている。ブラームスの協奏曲はオケが重要であるが、ヨッフム指揮するウィーン・フィルの演奏はまさに絶品のブラームスを聞かせてくれる。 　 音楽評論家：福島章恭氏　②ブラームスについて 「風雲急を告げる独奏ヴァイオリンの登場に、音楽のテンションが急激に沸騰するのがわかって実に面白い。ウィーン・フィルの面々は、ミルシテインの背中から発せられるオーラに煽られて、熱演しているのだ。」 国内盤【廃盤】帯無し 盤面少しすれありますが再生問題無し ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 　追加1点に付き各150円引き 　10点以上は全品150円 （単品購入での値引きはご容赦ください）