西泠印社は１９０４年に杭州の孤山の南麓に創設された国際的な印学研究の学術圑體である。かつて世界の近代芸術の大家・呉昌碩が社長を務めていたことから、ここが国際的な地となり世界各地から名だたる書家や篆刻家が訪れるようになった。 　読売新聞社の主催で昭和６３年２月２６日（金）～３月２日（水）東急百貨店日本橋店、昭和６３年３月２４日(木)～４月３日（日）岐阜県美術館、昭和６３年４月７日(木)～４月１２日（火）大阪松坂屋で「西泠印社展」が開催された。この書籍はその時の図録である。 　呉昌碩の書はもちろん、名だたる画や多くの篆刻作品が写真版で掲載されていて、素晴らしい図録である。非売品のため現代では入手は困難であります。