三枝和子 小説・物語の消滅 (審美文庫3) 1972年3月30日　初版 審美社 H200mm、117頁。 ￥590 三枝和子は後に歴史上の女性を主人公とする歴史小説を多く書いたことで知られますが、フェミニズム文学の走りとして業績が高く評価されています。 発行当時は前衛的な作風を特徴としたキャリア初期の中編小説の初版単行本です。 （裏表紙・作者のことば より）物語の消滅―――という題をつけましたが、物語以前と読んでもらってもいいと思います。私は、実在のＡとＢ子の関係――といった形態で、男と女の問題を捉えることは、現代においては、もはや不可能なのではないかと思っております。 ビニールカバー、帯、紙カバー、ハードカバー。 表のビニールカバーはヤブレ、スレなど傷みがありますが、本体、本文とも保存状態が良好な本です。