ご覧いただきありがとうございます。 義父が長年大切にしておりました、道南地方の木彫り熊です。 在銘はありませんが、その独特な作風から、この地方の熟練した職人による稀少な一点ものだとわかります。 この熊の最大の魅力は、「つるんとしたなめらかな面」と「彫刻刀で力強く荒目に彫られた部分」のコントラストです。細かな毛彫りとは一線を画す、大胆かつ洗練された表現技法は、見る人に強い印象を与えます。特に、大きく開いた口元や迫力のある毛並みの表現は、今にも動き出しそうな生命力に満ちています。 木材の木目が活かされた温かみのある風合いは、和室にも洋室にも馴染み、空間に重厚感と温もりをもたらします。 義父が愛着を持って手元に置いていた、想いの詰まったお品です。 状態は概ね良好ですが、尻尾がわずかに欠けています。裏返さないと目立ちませんが気になる方はご遠慮ください。 丁寧に梱包し、お届けいたします。 作者は不明ですが、同じく木彫り熊を愛する方、この唯一無二の作風に心惹かれる方にお譲りできれば幸いです。 価値をご理解いただける方とのご縁を心よりお待ちしております。 #まめざくらの骨董市