【鉄道ジャーナル】1975年3月号№96◎特集 新幹線博多開業で消えるスターたち 特急《つばめ》の一生 1975年（昭和50年）3月に発行された『鉄道ジャーナル』の特大号は、山陽新幹線が博多まで全線開業する直前の、まさに国鉄時代の大きな転換点を捉えた一冊 特集「新幹線博多開業で消えるスターたち 特急《つばめ》の一生」は、戦後日本の復興とともに歩み、東海道・山陽本線の女王として君臨した特急「つばめ」の歴史を、栄光のC62形蒸気機関車時代から、華やかなボンネット形485系時代に至るまで、写真とダイヤグラムを駆使して総括しています。 特に、「月光」との別れの記事は、新幹線開業によってその役割を終えることになった、日本初の寝台電車581系特急「月光」（博多〜岡山）の最後の旅路を詳細にレポート。昼夜問わず活躍した「二つの顔の電車」との別れは、当時を知る鉄道ファンにとって胸に迫るものがあったはずです。 「今の還暦世代が、長距離特急の旅に憧れた頃」の鉄道黄金期から、新幹線時代への移行期という、非常に資料的価値の高い瞬間を切り取った一冊 * 東海道山陽おもいでのスターたち：C62やEF58といった名機関車が牽引した、特急や急行列車の輝かしい足跡を多数の白黒写真で紹介。 * 消えていった山形交通三山・高畠線：この号では、山形県にあった山形交通三山線・高畠線という地方私鉄の廃止を特集。地方出版物ではない月刊誌で、このニッチな廃止私鉄の歴史と車両（電動客車デハ102形など）が詳しく取り上げられているのは極めて貴重です。 * 台車とわたし：台車の技術的な進化を、国鉄時代の名台車（TR23など）の図面や写真とともに解説。 * 巻末付録「東海道・山陽・鹿児島線主要列車ダイヤ」：昭和49年4月10日改正時点の東海道・山陽・鹿児島線の主要列車（特急・急行）のダイヤグラムを別紙で収録。新幹線開業直前の長距離優等列車が複雑に交錯する様子は、まさに壮観な資料です。 1975年 鉄道ジャーナル社 B5版 116ページ #ほかの鉄道書はこちら #ほかの「鉄道ジャーナル」はこちら #こだわりの旅行ガイド・地図はこちら #ほかの「国鉄廃止線」はこちら #ほかの「廃止私鉄関連品」はこちら