コレクション整理での出品です。 能面の老女小町になります。百人一首で有名な小野小町の晩年の姿や、死後に幽霊となって現れた姿を表現しています。 裏面に十九翁と銘が彫ってあります。 この面は「卒都婆小町」などの演目に使用されます。老女をシテとする演目です。 大まかな内容としては、高野山の僧の一行が、都へ上る途上、摂津国阿倍野付近で乞食の老婆と出会い、その老婆が仏を粗末に扱っていると断じ、その振る舞いを正して卒都婆から立ち退かせようと、説教を始めます。すると老婆は、非常に含蓄のある言葉を返し、言い負かしてしまい、老婆をただ者ではないと感じ取った僧は、老婆に対して深々と礼を尽くしました。 老婆は自信満々に歌を詠んでさらに僧を感心させ、僧が老婆に名を尋ねると、老婆は自身が小野小町と明かします。小町は美貌を誇った若き日を懐かしみ、今の境遇を嘆いた後、狂乱状態となってしまいます。このとき、小町には、かつて自分を恋慕した深草少将の怨霊が憑りついていました。 小町はやがて狂いから醒めて、後世の成仏を願うことが本来の人の道であると語り、悟りの道に入ろうと志します。 こけた頬や虚ろな目等の不気味な様相の中に、かつては絶世の美女と呼ばれていた小野小町の上品さや優雅さが垣間見える良い面かと存じます。 購入より面の左上に欠けがございます。壁にかけておけば気にならないと思いますが、少しお安く出品させて頂きます。 経年による傷汚れがございます。写真をよくご覧になり、ノークレームノーリターンを御理解頂きました上で御購入下さい。
7 個月前
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賣家資訊
ダキニ
5/5120
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商品狀態
輕微刮傷/使用痕跡
出貨地
日本
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