チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番 Op.23 変ロ短調 マルタ・アルゲリッチ (ピアノ) 指揮：キリル・コンドラシン バイエルン放送交響楽団 録音:1980年2月ライヴ アルゲリッチとコンドラシンの一期一会のライヴ録音です。アルゲリッチの数種あるチャイコフスキー1番の中で、もっともライヴらしく燃立つ生々しい息づかい感じられる演奏です。2017年刊行の名曲名盤500では第3位に選定されています。 アルゲリッチと楽団員ひとりひとりが一体となってくりひろげる入神の演奏。音楽の最も幸福なひとときのドキュメント。アナログ録音のライヴなので、雑音や多少のヒス音はあっても、この場のミューズの神がそれを和らげてくれる。 アルゲリッチの十八番とも言えるチャイコフスキー協奏曲は、これまで色々な指揮者／オーケストラとの演奏が世に出ている。彼女のチャイコフスキーは、聴きごたえのある演奏であることは間違いないのである。テクニックとピアノ音量を十全に駆使して、難曲であるこの作品音楽を聴き手に満足のゆく形で届ける。この意味において、アルゲリッチほど適任なピアニストはいないだろう。この曲の細かな表現方法などというものは、もはや瑣末的なことであり、彼女の打鍵によって繰り出される音は、難なく聴き手を肯定させてしまう。このようなピアニストの存在はクラシック界では貴重であると思うし、彼女のような演奏家がいなければクラシック界も寂しいものだ。特にこの録音は、ライヴならではの白熱した状況が、迫り来るように伝わってくる。録音も決して悪くなく臨場感が好ましい。そしてまた、コンドラシンというロシアの名指揮者だけに、アルゲリッチという難しい共演者とうまく調和しながら、ゲバルト的に走らないように、バイエルン放送交響楽団という世界屈指の楽団の手綱を見事に操っているのだ。この演奏はそのようなスリリングな名演として、すでに歴史的な記録となっていると同時に、今後もチャイコフスキーのピアノ協奏曲の名盤として語り継がれるであろう。 国内盤、帯無し、盤面傷無し　8 プラケース少しすれあり ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き