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明治・大正・昭和の文学的追想。ことに大正から昭和の時代風俗、文壇の裏面史をぎっしりと埋め込み、文芸評論家となる切っかけとなった「洪水以後」入社前後から、小説を書き始めた頃の滝田樗陰との出会い、尾崎士郎、宇野千代との大森馬込時代、関東大震災後の市井の不穏、プロレタリア文学抬頭期の本郷菊富士ホテル周辺、畏友・宇野浩二の病、芥川龍之介の自殺、葛西善蔵の死、父・柳浪の他界など、自伝的要素を加えた屈指の文壇回想録。野間文芸賞、毎日出版文化賞受賞作品。(講談社BOOK倶楽部) 講談社・昭和38年8月初版発行の野間文芸賞、毎日出版文化賞受賞作・広津和郎「年月のあしおと」函付きです。経年のヤケが少しありますが、シミや書き込み、蔵書印などはありません。造本は芝木善彦です。本冊表紙ははクロス、天は黒色染装です。(天の画像が黒く写っていますがヤケによるものではありません) 本作品は昭和44年3月に同じ講談社から改装版が出ていますが、当出品本は元版となります。 62年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。
3 個月前