①ドヴォルザーク：交響曲 第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 ②シューベルト：交響曲第5番変ロ長調D.485 指揮：オットー・クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 録音：1963年ステレオ 「クレンペラーの新世界」は、宇野功芳氏が絶賛していた個性的な名演として有名です。実にユニークで、面白さは最上級です。 音楽評論家：宇野功芳氏 「演奏はやぼったいほどドイツくさいが、そのやぼったさに胸がわくわくしてしまうのだから、彼の芸格の高さは無類といえよう。第1楽章の導入部からティンパニの弱いのにおどろかされる。それも単に弱いだけではない。いちばん柔らかいバチを使って暗い音色を出しているのだ。土俗的なドヴォルザークにそれはないだろう、といいたいが、クレンペラーにとってはこの曲の民族色など、なんの興味もなく、ひとつの純粋なシンフォニーとして指揮しているにすぎないのである。だからスケール雄大な立派さはケルテスをさえ凌ぎ、蒼古として厳しい。木管が終始ものをいうのもクレンペラーのいつものやり方だ。提示部の反復はほかの指揮者がやるとがっかりくるが、クレンペラーの場合は逆に嬉しくなる。つまり反復が悪いのではなく、結果が良ければなにをやっても構わないのだ。第2楽章では無手勝流のように思えるが、中間部からは切ない想いが伝わってくる。スケツツォの立派さはクレンペラーの独壇場だ。すべての楽器がくっきり浮き出てくるすばらしさは特筆すべきで、とくに主部におけるホルンと低弦の動機がこれだけ鮮明に聴こえる演奏はほかに皆無といえよう。クレンペラーのテンポはスケルツォも遅いが、フィナーレも実にじっくりとした進め方であり、なによりも朗々として巨きい。彼の場合、とかくこの特徴が大味にひびきを生み出しがちなのだが、「新世界」では緻密で冴えた色合いを絶えず失うことなく、情緒のたゆたいさえ見せてくれるのである。」 シューベルトの第5も巨匠ならではのシンフォニックな造形。力いっぱい、エネルギッシュに駆け出す第一楽章から胸がワクワク。最後まで充実した演奏。また巨匠ならではの木管の浮かせ方が美しい.。 輸入盤【廃盤】盤面微すれありますが再生問題無し ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 　追加1点に付き各150円引き 　10点以上は全品150円引き （単品購入での値引きはご容赦ください）