古着屋で購入しました。 闇と美を同時に描き出すUK発のエクストリーム・メタルバンド Cradle of Filth（クレイドル・オブ・フィルス）。 その代表作のひとつ『Cruelty and the Beast』（1998）は、エリザベート・バートリを題材にしたゴシックで劇的なコンセプトアルバムとして知られ、バンドの美学を決定づけた作品です。 近年では、Balenciagaのデザイナーであるデムナ・ヴァザリアが、Vetements時代にCradle of FilthのTシャツデザインをサンプリングし、ハイファッションの文脈に持ち込んだことでも再評価が高まりました。 実際にCradle of Filthのグラフィックは、サブカルチャーとモードの交差点で象徴的な存在となり、音楽ファンだけでなくファッション関係者やスタイリストからも注目を集めています。 クレイドルのTシャツは、ハリウッドやファッションシーンでも度々着用されてきました。 女優のクリステン・スチュワートや、アーティストのビリー・アイリッシュがCradle of Filthのロゴを取り入れたスタイリングを披露したことは有名です。 また、メタルシーンの枠を越えてストリートやラグジュアリーと融合し、セレブリティたちが自らのスタイルにダークで反抗的なニュアンスを加えるためのキーアイテムとして選ばれています。 こちらの一枚は、オフィシャルのコピーライト入りの「Cruelty and the Beast」Tシャツ。 2000年代にリプリントされたオフィシャル品。 ボディのタグは欠損しているため判別はできませんが、プリントはシルクスクリーンならではの質感を持ち、経年による自然なクラック（割れ）が生まれており、ヴィンテージメタルTらしい迫力があります。黒地に浮かび上がるアートワークはアルバムの世界観を色濃く反映しており、インテリア的に飾っても存在感を放ちます。 サイズ 恐らくXL（身幅58cm / 肩幅57cm / 着丈75cm） 近年のオーバーサイズスタイリングとも親和性が高く、細身のパンツやカーゴ、あるいはレイヤードでストリート的に取り入れるのもおすすめです。 音楽の歴史とファッションのトレンドが交差する一着。単なるバンドTシャツに留まらない、カルチャーのアイコンとしての魅力を感じていただけるはずです。