昭和4年梓書房が出した 北原白秋の『月と胡桃』 ★ほるぷ出版から昭和49年に復刻したお品です。 内箱の上部に経年変化に伴うシミ(写真4)がありますが、中の本自体はきれいな状態です。本の上部は金色に施されています。あくまでも中古品となりますので予めご了承ください。丁寧に梱包して発送致します。 ーーーー 北原白秋による童謡集。梓書房から昭和4年に出版されたものの復刻版です。山田耕筰によって曲がつけられた「からたいの花」を含んだ、大正13年から昭和4年の間の作品が収録されています。 「香ひあるすぐれてめでたきものへ向って、わたくしたちの童謡の道は開かれてあらねばならぬ。童謡も詩であるからである」。（本書巻末「後記」より）北原白秋の詩作としての童謡への姿勢がうかがえる文章が添えられた本書。「児童たちのみならず寧ろ少年以上の成人たちにも見てほしい」と語るように、大人の心をも魅了する白秋の美しい言葉たちの数々。ぜひ味わってみてください。 本書の表紙、中扉の絵は画家であり詩人でもあった亀山巌によるもの。白秋は「同氏の絵は中世欧羅巴の芸術に見られるやうなはろばろとした空想を豊かにもっている」（同氏は前文の亀山巌氏のこと）（本書「追記」）と評しています。