西那須野から大田原を経て、さらに黒羽、那須小川までを結んでいた東野鉄道の歴史を貴重な写真で辿る、10年以上前に地元大田原市の熱意が凝縮された鉄道史料。 昭和43年に惜しまれつつ廃止された東野鉄道は、現在でこそ「大田原牛」で肉マニアの聖地になりつつある大田原市にとって、かつては西那須野の国鉄線と地域を結ぶ大動脈でした。この冊子では、線路が敷設されていく建設途上の様子から、SLが活躍していた時代、主要駅の駅舎や沿線の風景、そしてモータリゼーションの波にのまれ廃止された直後の静かな廃線跡の状況まで、多岐にわたる記録写真と詳細な解説を収録しています。 観光地ではない地元の足として愛されたローカル私鉄の姿は、華々しい幹線鉄道にはない、地域に密着した「生活鉄道」としての魅力に溢れています。特に、この手の資料は大手出版社ではなく、地元自治体や教育委員会、歴史館などが限定的に刊行することが多いため、稀少性が高く、熱心な廃線ファンや地元史研究家にとっては見逃せない一冊。 往時の車両はもちろん、地域の風景と一体化した駅舎や鉄橋の様子、そして廃線直後のレールが撤去されたばかりの寂しい光景は、路線が消滅する瞬間に立ち会えたような、マニアにはたまらない資料的価値があります。現在の「東野交通」のルーツを知る上でも貴重な郷土史です。 2012年 大田原市那須与一伝承館 A4 64ページ #ほかの鉄道書はこちら #ほかの「廃止私鉄関連品」はこちら #こだわりの旅行ガイド・地図はこちら #廃線跡 #駅跡 #廃止駅 #廃線歩き #廃止鉄道 #鉄道廃線 #廃線探索 #私鉄廃止線 #ローカル線 #ローカル鉄道 #東野鉄道 #東野交通 #西那須野 #大田原 #黒羽 #那須小川 #廃線 #ローカル私鉄 #栃木県 #廃線跡巡り #蒸気機関車 #郷土史 #私鉄史 #昭和レトロ #鉄道歴史 #鉄道写真集 #地域交通史 #栃木の廃線 #大田原市