定本　坂口安吾全集第7巻　評論Ⅰ　月報付き　1967年初版　冬樹社 安吾の24歳から44歳までの堕落論など安吾の全貌を知る上の主要なエッセイがほとんど収められている。 目次 ◇ピエロ伝道師 ◇FARCEに就て ◇新しき性格感情 ◇新しき文学 ◇ドストエフスキーとバルザック ◇谷丹三の静かな小説 ◇清太は百年語るべし ◇枯淡の風格を排す ◇日本人に就て ◇現実主義者 ◇桜枝町その他 ◇スタンダアルの文体 ◇かげろう談義 ◇茶番に寄せて ◇死と鼻唄 ◇作家論について ◇新作いろは加留多 ◇ただの文学 ◇日本文化私観 ◇大井広介という男 ◇剣術の極意を語る ◇青春論 ◇講談先生 ◇伝統の無産者 ◇あきらめアネゴ ◇咢堂小論 ◇処女作前後の思い出 ◇堕落論 ◇通俗作家　荷風 ◇欲望について ◇デカダン文学論 ◇足のない男と首のない男 ◇ヒンセザレバドンス ◇肉体自体が思考する ◇続堕落論 ◇戯作者文学論 ◇通俗と変貌と ◇花田清輝論 ◇二合五勺に関する愛国的考察 ◇世評と自分 ◇余はベンメイす ◇恋愛論 ◇貞操の幅と限界 ◇俗物性と作家 ◇私の探偵小説 ◇教祖の文学 ◇悪妻論 ◇推理小説について ◇観念的その他 ◇理想の女 ◇パンパンガール ◇思想なき眼 ◇新カナヅカイの問題 ◇阿部定さんの印象 ◇長さの問題ではない ◇阿部定という女 ◇天皇陛下にささぐる言葉 ◇第二芸術論について ◇ヤミ論語 ◇モン・アサクサ ◇机と布団と女 ◇わが思想の息吹 ◇帝銀事件を論ず ◇白井先生に捧ぐる言葉 ◇将棋の鬼 ◇私の葬式 ◇不良少年とキリスト ◇集団見合 ◇呉清源観戦記 ◇太宰治情死考 ◇志賀直哉に文学の問題はない ◇呉清源 ◇戦争論 ◇ヨーロッパ的性格、ニッポン的性格◇私の碁 ◇インテリの感傷 ◇僕はもう治っている ◇神経衰弱的野球美学論 ◇戦後新人論 ◇便乗型の暴力 ◇由起しげ子よエゴイストになれ ◇推理小説論 ◇“歌笑”文化 ◇我が人生観 ◇エゴイズム小論 ◇他 ●解説：奥野健男 ●作家論：檀 一雄 ●解題 函にヤケ(主に背)、ヨゴレ、背上下部にツブレ、本体背文字にややハガレ、天地小口に若干のヨゴレ、裏見返しにごくわずかなシミ、奥付に購入日等の書き込みがありますが、本文はきれいな状態です。月報にややヤケがあります。表見返しに石川淳の帯文が貼付してあります。